「坊ちゃん、お目覚めの時間ですよ」
いつもの執事の声が耳に届く。
開けられたカーテンの向こうからは太陽の光が部屋を明るく照らし、シエルは眩しくて片手で遮る。
「本日のアーリーモーニングティーは、セイロンをご用意致しました」
紅茶が注がれる音と共に、甘い香が漂ってくる。
シエルは欠伸をしながら上半身を起こし、光を遮っていた手で目をこする。
そしてセバスチャンから紅茶を受け取ろうと手を伸ばしたのだが。
「・・・お前、誰だ」
目の前にいる人物の姿を目に映したところでシエルは瞠目する。
その表情はポカンとしていて、普段のシエルならば考えられない表情だ。
そんな顔を見て、目の前にいる人物はクスリと笑う。
「いやですね坊ちゃん。貴方に仕える執事、そして契約を交わした悪魔。セバスチャン・ミカエリスですよ」
セバスチャンは、ほら冷めてしまわれますよ、とシエルに紅茶を渡しながら答える。
シエルは、あぁ・・・、と放心状態のまま紅茶を受け取る。
が、口にはしない。
セバスチャンを見つめたまま固まっている。
「何が・・・どうした?」
シエルは状況が掴みきれず、混乱したまま言葉を口に出す。
目の前にいるのはセバスチャンだ。顔も声も、セバスチャンそのものだ。
けれど。
どう見ても、その性別は女性なのだ。
燕尾服の胸の膨らみがそれを物語っている。
全体的に丸みを帯びている気がするし・・・。
『端整』というより『美人』だ。
「それがちょっと・・・女性になってしまったようです」
苦笑しながら、セバスチャンは答える。
見た目からしてそうだよな、とシエルは頷く。
やはり違和感は気のせいではなかったのだ。
セバスチャンが女性に・・・。
男性から女性に・・・。
「・・・」
「あの、坊ちゃん?」
固まっておりますが、大丈夫ですか?
セバスチャンが心配そうに声を掛けると、あぁ、といつものようにしっかりとした返事が返ってくる。
が。
「ちゃんと説明してもらうぞ」
紅茶を飲もうとカップを持ち上げた手は、可哀相なほど震え、動揺を隠せてはいなかった。
― どちらの私を? ―
「あの赤い死神の仕業?」
しっかりと落ち着いたシエルは、いつものように執務室の椅子に座りながら眉間に皴を寄せる。
「はい。昨夜私の部屋に忍び込んで来たので、ちょっとばかしダンスのお相手をしていたのですが」
「まて、そんな報告僕は聞いてないぞ」
「昨夜の報告をしろとは言われませんでしたので」
嫌味な笑みを浮かべながらセバスチャンは返す。
そうだった。コイツはこういう奴だ。
目を細くして目の前の悪魔を睨みつける。
しかし性別が女になっているせいか、その嫌味ったらしい笑みがいつもより柔らかく感じる。
苛立つことには変わらないけれど。
シエルは舌打ちをしながら先を促す。
「その時変な液体を飲まされまして・・・」
「その液体がお前を女性へと変化させたってわけか」
「そのようです」
どんなに姿を男にしようとしても、戻らないのですよ。
セバスチャンはため息をつく。
この悪魔がため息をつくことはよくあるが、自分の失態にため息をつくのは珍しい。
シエルは、いい気味だと哂う。ムカついていたので尚更。
「お前はあの死神に隙をつかれたというわけだ」
「・・・まぁ、そういうことになりますかね」
「流石は死神。悪魔も手こずるということか」
今度うまくお前を使って、死神も駒にしてみるか。
シエルが嫌味を返していることに気がついたのだろう、セバスチャンがピクリと反応する。
するととたんに部屋の温度が急激に下がった気がした。
コイツ・・・まるで氷の女王だな。
そう思っていると、不機嫌な低い声でセバスチャンは喋る。
「坊ちゃんを・・・」
「僕がどうした」
「坊ちゃんを起こさぬよう努めていましたので」
「だから死神に劣ったというのか?」
「劣っていたわけでは・・・!!」
「僕を言い訳の材料にするな」
珍しく言い訳をするセバスチャンにピシャリと言い捨てる。
シエルを起こさぬよう、最小限の行動で死神の相手をしていたのは容易に想像できる。
どうせ『ファントムハイヴ家の執事たるもの、主人の眠りを守れなくてどうします?』とかキメ台詞を吐いていたのだろう。けれど、シエルを起こさぬよう努めていた結果を今回の性別転換・・・隙をつかれた要因にされたくはない。
ゲームは結果が全てだ。どんなにゲーム途中で素晴らしい動きをしたとしても、コールが響けば負けだ。
結果が全て。どうあっても、だ。
だからセバスチャンの言い訳には許せないものがある。
僕はそんな弱い駒を引き連れているつもりはない。
けれど。
少し、言い過ぎた・・・か?
今度は目に見えて落ち込んだセバスチャンにため息をつく。
シエル自身、セバスチャンがシエルのことを想って応戦しづらかったことを悪く思う。
そして、起こさないように努めていてくれたことを嬉しく思う。
けれど今は主人と従者の関係だ。甘いところを見せるわけにはいかない。
いかないのだが・・・。
女性を傷つけたような気がしてならない・・・。
シエルは内心、ダラダラと汗を流していた。
目の前にいるのはセバスチャンだと分かっている。分かっているのだけれど、どう見ても女性にしか見えないのだ。
シエルは生まれてからずっと『紳士たるもの』を学ばされてきた。
それにはレディの扱いも含まれている。
もしコレが本物のレディだったら紳士失格ものだ。
くそっ!!どうしてセバスチャンの性別が女になっただけで振り回されなくちゃいけないっ!!
シエルは無造作に髪をかき上げながら、セバスチャン!と荒々しく名前を呼ぶ。
「・・・はい」
「そんな辛気臭い面を晒すな」
お前が僕のことを想ってくれていたのは分かっている。
その言葉にセバスチャンの目が見開く。
「その結果お前は女性へと変化したが、僕は昨日一度も目を覚まさなかった」
「坊ちゃん・・・」
「だから、そんな顔するな」
言いながら照れくさくなって、シエルは明後日の方向を向く。
いつものセバスチャンには絶対に言わない台詞だ。
あの赤い死神も余計なことをしてくれたものだ。
セバスチャンを女性にしてどうするつもりなのだろう。
「お前、変な液体を飲まされて女性になったと言ったな」
「えぇ」
答えるセバスチャンは苦笑する。
どうやら機嫌は戻ったらしい。
「死神もそれを飲んだのか?」
「飲もうとしていましたが、その前にその液体が入った瓶ごと死神を遠くへと投げ飛ばしました」
「・・・奴の狙いは何だ?」
「それは、いわゆる百合・・・んんん~ゴホゴホ」
シエルの質問にげんなりしながら答えようとしたセバスチャンが急にワザとらしくむせ始める。
「なんだ、どうした」
「いえ、あの馬鹿の狙いはただの暇つぶしです」
「・・・さっき言いかけていたことと、なんか違わないか?」
「気のせいでしょう」
それより。
再び暗くなっていくセバスチャン。
その瞳は不安げに揺れ、こちらを見つめてくる。
「私よりも死神の方が、駒として利用価値がありますか?」
小さく呟くように言葉を口にする。
その言葉が耳に届いたとき、一瞬何を言っているのか分からなかったシエルだが、すぐに思い当たる。
この悪魔はシエルが先ほど言った『今度うまくお前を使って、死神も駒にしてみるか』という言葉を気にしているのだ。
セバスチャンは暗に自分は必要ないか、と聞いているのだ。
全く、馬鹿な執事だな。
シエルは席を立ち、セバスチャンのところまで歩いて行くと両手で頬を挟みこむ。
「ぼ、坊ちゃん?」
「本当に馬鹿だな、お前は」
優しく親指で、頬を撫でる。
「僕と契約しているのは誰だ」
「・・・私です」
「僕はその悪魔以外いらない」
不安に思うことなど、どこにもない。
苦笑しながら言うシエルを見つめながら、柄にもなくセバスチャンは頬を赤く染める。
だ、誰ですかこの方は・・・!!!
こんなに優しく接してくる主人を見たことがない。
恋人の時間でさえも、ツンデレの名を背負っている坊ちゃんなのに・・・。
シエルは頬を赤く染めたセバスチャンを不思議に思ったのか、どうした?と首を傾げてくる。
その仕草に、ピンと来たセバスチャン。
これは、レディに対する扱い・・・!!
この接し方はよくエリザベス様と一緒にいるときに見られるもの。
まさに貴族の紳士たるものの接し方だ。
男性の時の私と随分違いますね・・・。
「セバスチャン?」
いつまで経っても反応を返さないことを不安に感じたのか、シエルは不安そうに名前を呼ぶ。
その声音もいつもより優しげだ。
いつもだったら、きっと、おいっ!何ぼさっとしてる!と怒鳴られていただろう。
男女の差とは、大きいものですね・・・。
セバスチャンはなんだか切なくなってくる。
しかし。
「いえ、なんでもありません」
「そうか?性別が転換しているから体調がすぐれないとかあるんじゃないか?」
こう自分が優しくされるとなると、多少戸惑いはありますが悪い気がしませんね。
特に自分にはつっけんどんな態度なので尚更だ。
ここは紳士的に接してくださる坊ちゃんを味わうとしましょうか。
あの馬鹿死神に飲まされた物と考えたら苛立つが、せっかく女性になったのだ。
今はこの性別を楽しむとしたものだろう。
「大丈夫ですよ坊ちゃん。ご心配してくださって、ありがとうございます」
「・・・ただ仕事に支障があったら困ると思っただけだ。だが何かあったらすぐに言え」
「イエス、マイロード」
セバスチャンは綺麗に微笑んだ。
****
太陽が高く昇った午後。
「坊ちゃん」
「どうした」
「少し休憩なされたらどうですか?」
セバスチャンは仕事に疲れたろう、主人の為に紅茶を注ぐ。
シエルは持っていた書類を素直に置いて、そうするか、と伸びをする。
文句1つ言わないで従うシエルが何だか可愛くて、セバスチャンは無意識に笑みを浮かべてしまう。
「な、なんだ?」
それが目に映ったのだろう。
シエルは頬を染めながらぎこちなげに聞いてくる。
「すみません、ちょっと坊ちゃんが可愛かったもので・・・」
紅茶を机の上に差し出しながら言うと、シエルは頬を染めたまま視線を逸らす。
怒号は飛ばずに、可愛いとは何だ、と呟くように言う。
あぁ、照れた顔も本当に可愛らしい。
セバスチャンが笑みを深めると、シエルは余計に顔を赤くする。
「・・・?」
一体どうして赤くなったのか分からず、セバスチャンはしばらくジッとシエルを観察する。
しかしシエルは一度も目を合わそうとせず、紅茶に口をつけ始める。
もしかしてこれは。
「もしかして、女性のセバスチャン・ミカエリスにときめいているのですか?」
「なっ!?」
シエルは紅茶を吹き出しそうだったのを寸でで止める。
「お、お前何を!!」
「自分で言うのも微妙な心境なのですが、私が女性になった姿は意外と美人の部類に入るかと・・・」
「・・・まぁ・・・悪くは、ない・・・と思う」
シエルはやはり目線を逸らしたまま赤い顔で言う。
セバスチャンはその言葉に目を見開く。
滅多に人を褒めることが無いシエルが、素直に褒めた。
どれほど女になった私は美しいのですか?!
セバスチャンは嬉しいを通り越して、愕然とした。
優しい表情に優しい言葉、素直に聞く姿に素直に照れる姿。
それは自分に向けられていることには間違いない。
間違いはないけれど。
本来のセバスチャン・ミカエリスに向けられているものではない。
やはり、女性相手の方が嬉しいのですかね。
考えながら、それはそうだろう、と自分自身から答えが返ってくる。
普通はそれが当たり前なのだ。シエルだって年齢はまだ幼くても、立派な男子だ。
自分と、否、悪魔と恋愛ごとなんて有り得ないにも程がある。
女性になった自分に嫉妬するなど、馬鹿げているとは思いますが・・・。
セバスチャンは自嘲気味に笑う。
もうこのまま女性としてシエルの傍にいた方がいいのかもしれない。
「セバスチャン?」
「はっ!!」
深い思考に陥っていたところを、シエルの声で引き上げられる。
主人の前で考えに浸るなんて執事失態。
あぁ、もう踏んだり蹴ったりですよ。
セバスチャンは内心やさぐれてくる。
「どうした?やっぱり身体の調子が悪いんじゃないか?」
「いえ、何ともありません。大丈夫です」
「本当か?」
「・・・嘘はつかないという約束でしょう?」
「・・・それはそうだが」
シエルは心配そうに言う。
その優しげな態度がだんだんイライラしてくる。
「それにしても・・・お前はちゃんと元に戻るのか?」
「なぜです?」
「は?なぜですって・・・元に戻らないと困るだろう」
「なぜ坊ちゃんが困るのですか?」
「あのなぁ、僕じゃなくて」
「本当は戻って欲しくないんじゃないですか?」
あぁ、言ってしまった・・・。
苛立ちと不安感から滑り出てしまった言葉。
セバスチャンはすぐに、すみません失言でした、と謝る。
が、シエルはその言葉に固まってしまっている。
それは図星だったからなのか、それとも。
「・・・」
それを確認することも恐ろしく、黙り込んでしまうセバスチャン。
普通ならここで雰囲気を変える言葉を何かしら掛けるべきなのだろうけれど、自分自身にもそんな余裕がない。
このまま部屋を出て行ってしまいましょうか・・・。
ティーポットを載せたワゴンに手を伸ばすと。
「っ?!」
全身にまるで電気が走ったような感覚が広がる。
痛くはない。痛くはないが、身体の中を掻き回されているようで気持ちが悪い。
セバスチャンの異変にシエルも気がついたのだろう、セバスチャンっ!?と叫んで椅子から立ち上がる。
セバスチャンは大丈夫だというように手を振るが、シエルは駆け足で寄って来た。
「おいっ!セバスチャン!大丈夫か?!」
シエルは真っ青になりながら手を握ってくる。
その瞳にはうっすら涙まで浮かんでいる。
失言だけではなく、主人をこんなにも不安にさせるなんて本当に執事失格です。
セバスチャンはシエルの手を握り返す。
「セバスチャンっ!!」
「~~~~っ」
一際強い感覚にセバスチャンは唇を噛む。
そしてそれが過ぎると、なんとも無かったかのように消えていった。
今のは一体なんだったのでしょう?
セバスチャンが数回瞬きをすると。
「あ」
シエルは何かに気がついたような声を上げる。
何事かと思い、シエルの目線の先を追うと。
「あ」
セバスチャンも同じような声を上げた。
「元に、戻ったな・・・」
シエルは言う。
そう、セバスチャンの身体は男に戻っていたのだ。
燕尾服の胸の膨らみは消え、しっかりした体つきに戻っている。
どうやら先ほど襲った感覚は、元に戻る際の刺激みたいなものだったのだろう。
「思っていた以上に早く元に戻りましたね」
セバスチャンは苦笑しながらシエルを見ると、シエルはまた頬を染めている。
しかし今度はこちらをじっと睨みながら。
セバスチャンを掴んでいる手には力が入っている。
えっと・・・。
「坊ちゃん?」
今度はどうしました?
声を掛けると、シエルはハッとして素早く手を離し一歩下がる。
男に戻った瞬間この態度。
もう本当に泣きますよ?
「坊ちゃん、そんなに女性の方がいいですか?」
「え?」
「私が女性の時は、優しく接してくださっていたのに。男に戻った瞬間に一歩下がるって酷くないですか?」
「っ!!それはっ!!」
シエルは唇を噛み締めながら俯いてしまう。
そんな様子にセバスチャンはため息をつく。
「別にいいんですよ。坊ちゃんも男性ですし、女性の方がいいと思うのは当たり前です」
「違う!!」
そうじゃないっ!!
シエルは俯いたまま再びセバスチャンの手を取ったかと思うと、そのまま腕に抱きついてくる。
「お前、さっきから何を勘違いしているのか知らないが、僕は女性になったセバスチャンの方がいいなんて一度も思っていない。逆に緊張したし、妙に気を使って疲れた・・・」
シエルは言う。
「きっと条件反射的に紳士として振舞ってしまうんだろうな。お前が優しいと感じたのは間違えとは言わないが、ただ気を使っていただけだ。僕の本心とは言えない」
「坊ちゃん・・・」
「それくらい、お前なら分かってた筈だろっ!!!」
分かってなかったとは言わせない口ぶり。
いつものツンデレ坊ちゃんだ。
なんだかセバスチャンはそのことに対し、妙に安心する。
やはりこれがいつもの坊ちゃんですよね。
「女性としての私じゃなくてもいいのですか?」
そう尋ねると、当たり前だ馬鹿、と返ってくる。
「僕は、いつものお前が!!」
「お前が?」
「~~~!!」
恥ずかしさでいっぱいなのだろう。
シエルはセバスチャンの腕に抱きついたまま固まってしまう。
セバスチャンはいつもの顔でクスリと笑い、シエルを抱きしめる。
一瞬ピクリと反応したが、シエルは何も言わない。
「この私でいいのですね?」
小さく囁くと、セバスチャンの肩に顔を埋めたままコクリと頷く。
そして本当に小さな声で、
「お前がいい」
と囁き返した。
その言葉一つでセバスチャンの中にあった不安や嫉妬は全て洗い流されてしまう。
本当に現金なものです。
セバスチャンは苦笑しながらシエルの髪を撫でる。
「さっきお前が元に戻ったとき、一歩下がった理由だがな」
シエルはそのままの状態で話す。
どうやら『男に戻った瞬間に一歩下がるって酷くないですか?』という言葉を少し気にしてくれていたらしい。
セバスチャンは黙ったまま続きを待つ。
「元のお前に戻った瞬間、なんというか・・・凄くドキドキしてしまって・・・」
それで、その。
シエルはゴニョゴニョと言う。
せバスチャンは一瞬自分の耳を疑った。
シエル曰く、セバスチャンが男に戻った瞬間、先ほどの言葉を使うと、男性のセバスチャン・ミカエリスにときめいていたらしい。
女性の自分ではなく、男性の、本来の自分に。
せバスチャンはたまらなさにそのままシエルを抱き上げる。
まさにお姫様抱っこどいう形で。
シエルは急に持ち上げられて驚いたのだろう、うわっ、と言いながらせバスチャンの首にしがみつく。
「それでは、寝室へ向かいましょうか」
「はぁ!?どうしてそうなるんだ!!」
「そんな嬉しいことを言われたら、そうなるに決まっているでしょう」
男の私を、たっぷりと味合わせてあげますよ。
頬に口付けを落としながら言うと、いらんっ!と叫ばれる。
けれど腕の中で身体が甘く震えていることをセバスチャンには伝わっている。
素直じゃない方が、本音が見えますね。
セバスチャンはもう一度口付けを落とす。
今回、あの馬鹿死神のせいで女性の自分に嫉妬したりと踏んだり蹴ったりでしたが、私自身への愛の再確認が出来たので良しとしましょう。
セバスチャンはシエルを抱きかかえたまま、軽い足取りで寝室へと向かった。
END
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『くさもち』ようとん様、サイト一周年おめでとうございます!!
いつもようとん様のサイトにはお邪魔させて頂き、楽しませて頂いています^^
リクエスト『にょセバ登場&ぼったんとイイ感じ。あとになって自分自身に嫉妬しちゃうセバス』ですが、いかがでしょうか・・・
ちょっとどころか、結構ずれてしまったような気がしなくもありませんorz
にょセバはいつもようとん様が描かれている素敵にょセバをイメージして書かせて頂きました。
こんな代物ですが、少しでも喜んでいただけたら幸いです。
ようとん様、本当にサイト一周年おめでとうございます!!
これからも楽しみにしていますね^^

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