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『Fate/Lover』 セバシエ/A5・44P(28,362文字)/ 全年齢*流血表現アリ*/コピー誌/400yen(送料込み) **** 死神の死亡予定者が書かれている書類にシエルの名前が載っている?!というお話です。 一応セバシエですが、ラブラブイチャイチャしていません(笑) 死神に対してセバスが奮闘している感じかと… 本文の長さは『GameⅡ』よりも長い感じで、詰めて詰めて詰め込みましたww 雰囲気は…『Gameシリーズ』寄りだと思います。 お振込先は『 東京三菱UFJ銀行 』となります。 大変申し訳ありませんが、振り込み手数料はご負担下さい。 流れといたしましては、 下の"ご購入フォーム"から注文していただき、口座番号を記載したメールを返信致します。 そしてそれを元にご入金していただき、それを確認しましたら本を郵送させていただく形となります。 何かご不明な点がございましたらメール、拍手等など繋がる所からならどこからでもご連絡ください。 ご購入フォームへ>> 【本文サンプル①】 「あ~ら、一体何の話しをしているのかしらん?」 突如二人の背後から、聞き間違えようの無い真っ赤な声が響き渡った。カツンと響くヒールの音も彼・・・彼女特有のものだろう。ここ、死神派遣協会でこんな喋り方、そしてヒールを履く人物なんて一人しかいない。 誰が背後に来たのか瞬時に理解した二人は顔を見合わせ。 「さぁて、仕事仕事」 「定時には終わらせますよ」 無視を決め込んだ。 「ちょっとちょっと!!毎回そうやってアタシを無視するのやめてくれない?!」 「して欲しくないんだったら、きっちり仕事してくださいよサトクリフ先輩」 「ロナルドの言う通りですね」 「キー!!!何よこの息ピッタリなコンビ!妬けちゃうじゃないっ!!」 真っ赤な死神、グレル・サトクリフは手に持っていたデスサイズを振り回し声を荒げる。それにロナルドとウィリアムは呆れたような顔をしながらため息をついた。この赤い死神が騒がしいのがいつもので諦めもついているが、このノリについて行く気は全く無い。 「何がコンビですか。周りの貴方を見る目が全て一致しているということですね」 「・・・え?」 「あ、勘違いしないでくださいよサトクリフ先輩。悪評としての見る目ですから」 ニッコリと笑いながら爽やかに言うロナルド。それにグレルはワナワナと震え「後輩のクセに生意気よ!」と掴みかかれば、相手の手に紙切れが一枚掴まれているのに気がつき、それを奪い取る。 「ちょ、先輩!」 「もしやアンタ達がそんな息ピッタリの理由は文通しているから、なんてことじゃないでしょうネ?!」 「馬鹿ですか貴方は」 隣で眉を顰めているウィリアムのことは無視したままグレルはその紙切れ・・・書類を覗き込めば。 「ど、どういうことよコレ!」 グレルは珍しく青い顔をして書類を潰すかの勢いで握り締めた。 「えーサトクリフ先輩、コレ見るの初めてなんすか?仕事しなさすぎっスよ」 しかしそんな様子とは逆に、ロナルドはのんびりと返す。その横でウィルも何度目か分からないため息をつきながら眼鏡を上げた。 今ここで焦っているのはグレルただ一人。けれど焦ってしまうのも無理はないだろう。なぜならここに載っている名前は、自分の心を奪う者が守る存在。 「何であのガキの名前が載ってんのヨ!」 シエル・ファントムハイヴの名前が刻まれているのだから。 【本文サンプル②】 「坊ちゃんッ!!」 いきなりバンと大きな音を立てながら扉が開き、驚いたシエルはビクリと身体を揺らし瞳を見開きながら振り返る。 そこにはいつもの余裕の表情ではなく、どこか焦っているような表情を浮かべたセバスチャンが。 「セバスチャン?」 「―――・・・・ッ!!」 いつもと違う様子に声を掛ければセバスチャンは長く息を吐き、肩の力が抜けていくが、窓枠に座る男を見た瞬間に瞳は真っ赤に燃え上がり、怒りを露わにした。 「坊ちゃんに何の用ですか」 「お、おい」 セバスチャンはツカツカとシエルに歩み寄り、ロナルドとシエルの間に割って入る。一体なぜこんな急に殺気立たせているのか分からず、制止の意を込めて自分を守るように立つ背中を叩くが「坊ちゃんは下がっていてください」と、よりロナルドよりも距離を取らせようとする。シエルにとって死神は決していいものではない。だが、ここまでいきなり殺気立たせるのも妙だ。 「げぇ・・・俺なんにもしてないってのにこの反応。ウィリアム先輩の言うとおりってかそれ以上?」 「用が無ければ出て行ってくださいませんか」 「はいはーい、出て行くからその殺気マジやめてくんない?別に“セバスちゃん”のモンに手ぇ出して無いんだからさ。まだ、ね」 「・・・・ッ!!」 セバスチャンはロナルドの言葉にギリリと歯を噛み締め、握り拳を突き出す。それに素早く反応したロナルドは「よっと」と上の窓枠にぶら下がり軽く交わした。 「んじゃ、そろそろ行こっかな。きっとウィリアム先輩とサトクリフ先輩は合流しただろうし。それじゃ」 何事も無かったかのように笑顔でシエルに手を振り、そのまま窓の上へと登って行ってしまう。しかしセバスチャンはそれを追うことはせず、窓を睨みつけたまま動かない。きっとロナルドの気配が遠のくまで油断できないのだろう。それは主人を守る忠実な姿なのかもしれないが、正直いまのこれは不必要だ。 「セバスチャン」 もういいだろう、と燕尾服の裾を引っ張る。すると今度こそセバスチャンは肩から力を抜き、やっとこちらへ振り返った。 PR |
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