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【2017/12/15 05:33 】 |
Spicyなゲーム
一周年御礼。
(番外編・恋人未満)



たとえ相手が悪魔だろうと、たとえ自分が人間だろうと勝てるゲームだと思っていた。
だから負けた方が勝った方の命令を聞かなければならない、というオプションをつけたのだ。
それなのに。

「さぁ坊ちゃん。このゲームを言い出した貴方が放棄するなんてこと、ありませんよね?」
「調子に乗るな、この駄犬が」

ゲームの敗者は僕で。
ゲームの勝者はセバスチャンで。

「おやおや、負けたのは坊ちゃんだというのに」
「黙れ」

僕がセバスチャンの命令を聞かなければならない状態になってしまった。



― Spicyなゲーム ―



「一番の敗因はまず悪魔にゲームを持ちかけたことでしょうかね」
「・・・・」

セバスチャンはニコニコと本当に楽しそうに笑いながら言う。
相手は主人を差し置いてベッドに腰を掛けているという…執事の欠片も持っていない状態だ。
ゲーム1つでここまで調子に乗るのもどうかと思うが、それを言ったところでまた嫌味が返って来るに決まっている。

「あんな“ズル”で私に勝てるとでも?」
「…別にズルじゃないだろう」
「ゲームのルールを細かく教えないというのはズルだと言わないと?」
「聞かなかったお前が悪い」

シエルはベッドに座るセバスチャンから2,3歩離れたところで相手を睨みつける。
自分が少し相手に意地悪をしたことは分かっている。けれどそうでもしない限り悪魔に勝てるわけがないだろう。
こちらからしたら相手が悪魔だという時点で、それはズルだ。

「まぁどちらでもいいでしょう。結果的に勝ったのは私なんですから」

全て今更でしょう?と言うセバスチャンの何とも嫌みったらしい顔。
シエルはその顔を殴りたいのを必死に我慢しながら、それで?と先を促した。

「一体何の命令をするんだ」
「そうですねぇ…本当は明日一日掛けて色々な命令をし、坊ちゃんを困らせてやろうと思ったのですが。それでは仕事がはかどらないと思いまして断念しました」
「…貴様は本当に根っからの悪魔だなっ」
「お褒め頂き光栄です」

軽く頭を下げた後、顔を上げたセバスチャンは真っ直ぐこちらを見つめて。

「そして代わりの案を考えたのですが」
「…なんだ」
「まずは私の服を脱がしてください」
「…は?」

命令をした。

「い、意味が分からん」
「意味など知る必要ないでしょう?貴方がよく自分で仰っているじゃありませんか。命令に疑問は持つな、と」
「……ッ!!」

いつも自分が言っている台詞をセバスチャンに言われてしまえば、これ以上シエルが文句を言えるわけもなくて。
大きく舌打ちをしながらベッドへと近づき、相手のネクタイを無造作に引っ張りシエルは嗤う。

「僕は生憎誰かの服なんぞ脱がしたことがないんでな。貴様の身体を傷つけることになっても文句は言うなよ?」
「えぇ。結構ですよ」

ネクタイを引っ張られている状態であるにも関わらず、余裕の笑みを零すセバスチャン。
余裕どころか噛み付いてくるシエルを見ているのが愉しくて堪らないような感じだ。
(くそっ)
こんな悪魔とゲームなんかしなければ良かったと若干後悔しながら、シエルはもう一度舌打ちをして引っ張る力を抜き、大きくため息をついた。

服を脱がせという命令。
一体どこまで脱がせばいいのか。
シエルは不機嫌な表情のままでセバスチャンの服に視線を向ける。
自分の服ほどではないが、燕尾服も脱がすのに多少手間が掛かりそうだ。
誰かの服なんて脱がしたことのない、ましてや自分の服すら着たことない人間にとっては余計時間が掛かるだろう。
きっと相手はそれを見て嘲笑いたいに違いない。
だってすでに。

「……どうやって脱がしたらいい」

何をどうしたらいいのかが分からないのだから。

「ではまず、ジャケットを脱がせていただきましょうか」

クスリと笑いながらセバスチャンはジャケットを指で摘み、シエルへ見せ付けるようにピラピラと振る。
シエルはそれを見ながらヒクリと口角を持ち上げたが、何も言わずにそのジャケットをむしり取るかのように掴んだ。
執事の皮を剥いだ悪魔の1つ1つの行動に苛立ちをぶつけていては、この命令がいつ終わるかも分からない。
(落ち着け僕、冷静に冷静に…)
掴んだジャケットをゆっくりと捲り、セバスチャンの背中の方へ引っ張れば、相手はこちらが脱がせやすいように身体を動かしてくれる。
どうやら“脱がす”ということは協力的にやってくれるらしい。
てっきりこちらの邪魔をしてくると思ったが…。

「焦らなくていいですからね」
「うるさい、黙っていろ」
「そんなに怖い顔をしなくてもいいでしょう」
「いいから黙れ」

いつもは自分の方が命令する立場だというのに、今回は逆。
そうでなくとも常日頃の彼の行いには苛立つものがあるというのに、命令までされるようになってしまっては最悪以上の最悪だ。
冷静に、と思ったところで本当に冷静になれるわけではなく、冷静という仮面を自分に無理やり被せることしかない。
ギリギリと奥歯を噛み締めながら黒色のジャケットを脱がし終え、見せ付けるようにベッドの下へと勢いよく投げ捨てた。

「酷い方ですね」
「次はどうするんだ」
「…ではベストを」

あくまで噛み付く姿勢を譲らないシエルに呆れたように息を吐きながら、今度はジャケットの下のベストを指差す。
それのボタンをシエルは黙々と外し、ジャケットと同じ要領でそれを脱がし投げ捨てた。
ジャケットとベストを脱いだセバスチャンの上半身は、白いワイシャツと黒いネクタイだけが残って。
いつもとは違う“執事”の姿にシエルは一瞬だけ怒りを忘れ、それを見つめれば、クスリと笑い声が耳に届く。
どうやら素でセバスチャンを眺めていたことがバレバレだったらしい。(いや、バレないわけがない)
シエルは若干頬を赤く染め、舌打ちをしながらネクタイを引っ張り、で?と睨みつける。

「次は何だ」
「では私の膝に座ってください」
「…は?」

やはりネクタイを引っ張った状態であっても余裕の笑みを消すことなく告げたセバスチャンに、シエルは思い切り顔を顰めた。

「服を脱がせる命令だった筈だ」
「それだけ、とは言っていないでしょう」
“まずは”と言った筈です。

笑みを浮かべたまま言い、シエルの腰に片腕を回す。そしてそのまま逃げられないようにセバスチャンは己の方に引き寄せてしまった。

「貴様ッ…!!」

ネクタイから手を離し、胸板を両手で押しやるが相手がそれでどうこうなるわけがなく。

「命令、ですよ。坊ちゃん」
「…どうしてこうもいつも僕を膝に座らせたがるんだっ」
「別に膝に限定しているわけではありませんよ、なんなら腰の「黙れ変態!」

そんなこと誰がするかと睨みつけるも、相手は純粋に“本気”なようで頭が痛くなる。
この悪魔はこんなにも頭のおかしい奴だっただろうか。いや、もうこの人間である自分に愛を囁いた時点でおかしい奴か。
シエルは大きくため息をついた。
しかしそんなことを思っているのを知っているのか知らないのか。

「ほら、坊ちゃん」

名前を呼びながらポンポンと膝を叩き促す。
それにグッと奥歯を噛み締めるも、シエルは頬を真っ赤にさせながらゆっくりと、椅子に腰掛ける要領でセバスチャンの膝に座った。
命令で仕方なく座ったせいか、座りたくないというのがありありと分かる…膝から落ちてしまいそうなギリギリのところに座っていたが、セバスチャンはそれも許さず、落ちますよ、とシエルの腰を抱きかかえ、しっかりと座り直させてしまう。
椅子とは違い高さがあるせいで、しっかり座ってしまえば足が床につかず不安定な状態のため、シエルの手は必然的にセバスチャンの胸板に寄り掛かることとなった。

「こんなの…今日だけだからなッ」
「そんなこと言わないでください」

呻くように言うけれどセバスチャンはそれに笑顔で返してくる。

「では次は…」

そしてシュルリとシエルが先ほど引っ張っていたネクタイを自分で解き、それをベッドに投げ捨てて。

「シャツのボタンを外してください」

シエルの手を白いシャツのボタンへと導いた。

「……くそッ」

胸板に右肩を半分預けた状態でそろそろとボタンを外していく。否、外そうとしていく。
やはり自分で服を脱いだことも着たこともないシエルにはボタンを1つ外すだけでも一苦労で。
今は得に体勢の恥ずかしさで手が震えているから尚更だろう。
(早く…早くッ)
このボタンを外せば開放されるのではないかという、今の状況を抜け出すための自らの勝手な考えに縋り躍起になるが、やっと1つ外せたところでまだボタンは数個残っている。

「坊ちゃん…」
「ッ……」

必死にボタンと格闘していると、優しく頭を撫でられ頭に口付けられる。
こんなことをされていては外せるボタンも外せなくなってしまうだろう。
邪魔をするな!と口を開こうとしたが。

「~~~~~ッ」

こちらを見つめる瞳が赤く熟れているのに、どこか甘い優しさまで混ざっていて、シエルは何も言えなくなってしまった。
顔を上げたシエルを丁度いいとばかりにセバスチャンは頭を撫でてた手を下げ、額を通って、頬をも撫でる。
白い手袋をしたままの、布独特のザラリとした感触が伝わり、シエルは視線を下に逃がして下唇を噛み締めた。
白い手袋越しなのにどうしてこんなにも相手の体温までも感じてしまうのだろうか。
(コイツの手袋だけは脱がしたら駄目だな)
手袋越しでさえこんなにも熱く感じるのに、そのまま直接触れられたらどうなってしまうのか分かったもんじゃない。
シエルはセバスチャンの手には気にしないよう、また意識をボタンに戻し格闘し始める。

「やはり指先が不器用な坊ちゃんはボタン1つにさえ時間が掛かりますね」
「う、煩い。文句があるならやめるぞ」
「別に文句を言ったわけではないでしょう」

クスリと笑う声に、このままボタンを全部引きちぎってしまおうかと口元をヒクつかせれば、額にチュッと濡れた音と感触がして、慌てて両手で額を隠す。
すると急に勢いよく動いたせいで膝に座る身体はバランスを崩してしまい背中から落ちてしまいそうになるが、それをセバスチャンが素早く支え、お互いの顔がより近くなった。

「き、さまぁ~~~~ッ」
「別に何もしないとは言っていないですよね」

何をするんだ、という言葉を見越してセバスチャンはあっけらかんと言う。
それにシエルは額を押さえたまま口をパクパクさせれば、顔が真っ赤で可愛らしいですね、なんて相手は舌なめずりして、そのまま唇を重ね合わせた。

「んッ…!!」

唇が柔らかいだなんて思う暇もなくすぐに相手の舌が口腔に入りこみ、これでもかというほど貪ってくる。
奥へ逃げた舌も簡単に捕まって痛いほど吸われてしまえば、もう抵抗する力など抜け落ちてしまった。
シエルはギュッと瞳を固く閉じて、クタリと脱力してしまいそうな身体を正そうとセバスチャンのワイシャツに縋りつき、必死にその唇を受け止める。

「んぁ、ふぅ…は………ンんッ!」

背中に何かが這う感触にシエルは全身をビクリと震わせた。
しかもそれは服の上からではなく、服の下……肌そのものに触れてきているのだ。
その感触は先ほど頬を撫でた布地のものではなく、それよりももっと熱くて、しっとりと肌に馴染むようなソレで…。

「ふぅ…んゃぁ……!!」

それがセバスチャンの手、そのものだということに気が付くには大して時間は掛からなかった。
いつの間に手袋を脱いだのだろうか。しかしそんな悠長なことを考えている場合ではなく、それはスルリと脇腹をくすぐるように撫で、そして腰を撫で…ズボンの下の方にまで指先が入り込んでしまう。

「ッ…こ、んの…せば、すちゃんッ……!!」

唇を開放されたシエルは先ほどのように右肩から半分をセバスチャンに預けた状態で睨みつけてやるが、視界が若干ぼやけているのできっと涙目になっているのだろう、そんな瞳で睨んだところで迫力などないことを自分でも分かっていた。
それに睨んだところでやめてくれる悪魔ならば、シエルはこんなにも苦労していない。
そしてその通り彼はシエルの睨みに怖気づくことなどなく言った。

「ほら、まだボタンは残っていますよ」
「な、ら…服の下の手を抜けッ…!」
「別にこのままでもボタンくらい外せるでしょう?」

言いながらズボンの下の双丘を撫でられ、んゃ、と小さい声が漏れてしまう。
それがまた恥ずかしくて首を振るがセバスチャンは、大丈夫です、と頬に口付けた。

「なにが大丈夫だッ!」
「可愛らしいので問題ないということです」
「貴様~~~~~!!」

もういい加減にしろ!
シエルは片手を振り上げセバスチャンの頬めがけて振り下ろすが、乾いた音は響かずにパシリとその手首を受け止められた音が代わりに響いた。

「でも、言葉も素直になったらもっともっと可愛らしいと思いますが」
「ちょ…うわっ」

セバスチャンはシエルの掴んだ手首を引き、そして己の身体もベッドへと倒していく。
と、必然的にシエルも一緒になってベッドへと倒れてしまい、若干揺れつつも大きいシエルの寝室のベッドはドサリと二人分の体重を受け止めた。

「また…急に何を」
「坊ちゃん…」

ベッドに沈んだ衝撃で閉じていた瞳を開ければ、いつの間にか自分を見下ろす赤い瞳とぶつかり合う。
顔の横にはセバスチャンの腕があり、少し開いた自分の足の間にはセバスチャンの太腿があり。
覆い被さられたというよりも、逃げられない、という言葉が先にシエルの頭を埋め尽くした。

「まだボタンが残っていますよ」

そう言うセバスチャンの表情はどこか余裕がない顔で。ボタンが2つ外された白いワイシャツの隙間からはスラリとした、けれどしっかりと引き締まった胸板が顔を覗かせている。
どちらもあまり見たことの無いもので、シエルの心臓がドキリと跳ね上がった。

「ほら、ね?」

固まったままのシエルの前髪を優しくかき上げ、またチュッと音を立てながら額に口付ける。
なぜだかそれにシエルは引っ張られてしまうように、う、やら、あ、やら意味不明な言葉を口にしながら、恐る恐るボタンへと手を伸ばした。

「はい・・・いい子」
「うる、さい・・・」

その文句は己の心臓にも言えるのだから嗤えるものだ。
自分に覆い被さる相手の痛いくらいの視線を感じながら、シエルは震える指で一所懸命ボタンを外していく。
その間も彼は優しく頬を撫で、ときには口付け・・・まるで何かを待っているような状態だ。

いや、もうその答えは見えている。
セバスチャンはシエルがこのワイシャツのボタンを外し終えるのを今か今かと待っているのだ。
まるで食虫植物が己の花に虫が止るのを待つかのように。
罠に掛かるのを待つかのように。

逃げられない。
そうさっき思った。
それはやはりその通りで。
それでも、たとえ逃げられないとしても、もがくことは出来るはずなのに。
逃げようとすることは出来るはずなのに、どうして今自分は・・・―――

「坊ちゃん・・・」

残るボタンはあと1つ。
赤い瞳が歓喜に揺れたのを見てみぬフリをして、シエルは震えたままの指でソレに手を伸ばせば。












「坊ちゃん、よろしいですかな」

ノックと共に響いた、聞き慣れた声。
その声は今自分に覆い被さっている相手よりも、長く聞いてきた声だ。

シエルはそれにビクリと身体を反応させ、正気に戻る。

「あ、あぁ・・・!ちょっと待て」

扉の向こう側に声を掛け、目の前にいるセバスチャンを睨みつけ小さな声で退けと命令した。

「田中が来た。早く退けろ」
「・・・今坊ちゃんが相手をしているのは私では?」
「仕事のことかもしれないだろうがッ」
「命令、だと言ったら?」

セバスチャンはシエルの顔の横に置いているだけだった手で両手首を強く掴み、口角を吊りあがらせた。
どんな命令だ、なんて聞かない。聞かずとも、その顔を見ていれば分かる。怒りに染まった顔を見れば。


ゲームをふっかけたのは僕だ。
そしてそのゲームの敗者は僕で、勝者はセバスチャン。
命令を聞かなければいけないオプションをつけたのも僕自身。
けれど。

「退け、セバスチャン」

命令だ。


たとえそんなオプションがあろうが、勝者がセバスチャンであろうが、彼はあくまで執事なのだ。
そしてあくまで僕が主人。
それは、僕の魂がこの悪魔に引き取られるまで変わらないことだ。

「・・・イエス・・・・・・マイロード」

賢い悪魔はそれを感じ取ったのだろう。
瞳に怒りを宿したまま手首を離し、身体を起き上がらせる。
そしてシエルも起き上がり、すぐに服を着るよう命令し、彼をおいて先に扉へと向かった。
すると足音で分かったのだろう、自分が開けることもなく扉は勝手に開き、その先には笑みを浮かべた田中が立っていた。

「休息の途中に申し訳ありません」
「いや、いい。そろそろ仕事に戻るつもりだった」
それでどうした。

しっかりと己をファントムハイヴという人間に戻し、無表情と言っても過言ではない顔、そして声で聞く。
きっと寝室で行われていたことを今のシエルを見て気付く人間はいないだろう。

「取引先の方からお手紙が届きましたので、執務室の机の方に置かせていただきました」
「あぁ、分かった」

シエルは頷き、振り返ることもせず執務室へと歩いて行く。


その背中を田中は微笑んだまま見つめ。

「ファントムハイヴ家の執事たるもの、坊ちゃんの仕事を邪魔してはいけませんよ」

寝室で燕尾服をきっちり纏い、赤い瞳を爛々と輝かせ立っているもう一人の執事に向けて言葉を放った。

「邪魔などしておりませんよ。今は休憩中でしたので」
「では言葉を変えて言った方が宜しいですかな?」

あくまで田中はまっすぐと前を向いたまま。
それでもきっと悪魔が一歩でも動けば素早く反応し、悪魔の“相手”をするのだろう。

「…いえ、結構です」
「そうですか」
それでは。

コツン、コツン、と。
セバスチャンとシエルがベッドの上にいる時は聞こえなかった筈の足音を立てて歩いていく。



まったく・・・。

あんなにも可愛く頬を染めていたにも関わらず、一瞬にして裏社会の顔に戻ってしまう人間。
悪魔の自分が殺気を飛ばしていたにも関わらず、怯むことなく牽制をしてくる人間。

「難しいゲームですね」


セバスチャンは執事の格好をしたまま、前髪をかき上げて。

そう呟いた。




END


****
あとがき
一周年御礼リクエスト!Spicyシリーズの番外編を書かせていただきましたv
数個リクエストを頂き、どれも美味しそうで色々と悩んだのですが・・・www
「賭けかゲームに負けセバさんの命令をきかないといけなくて怒りと屈辱に燃えるシエル」
というSpicyシエルの受難を選ばせていただきました(笑)
しかし…なんだかリクエストとずれてしまったような気がしなくも…ないのですが…大丈夫でしょうか?ww
少しでも楽しんでいただけますようにッ…!!

この度は素敵なリクエストをありがとうございました!
これからも宜しくお願いします^^


 


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【2011/08/09 18:57 】 | Series | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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