Little Silent Secret
PCサイト「Silent Secret」の携帯用サイトです。
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2025.06
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月猫
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SilentSicret(PC)
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のんびり気ままでマイペース。
どうしようもない腐女子です。
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【2025/05/10 19:11 】
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彼方なる火をつけて(大人)
大人の貴方。
焼印(リクエスト)
抱きしめた身体は恐ろしいほど細くて、まるでダイヤモンドなのに触れたら砕けてしまうような。
そんなふうに彼は感じる。
ダイヤモンドにたとえた理由は、それほど彼の魂、そして身体は美しく、誰もが欲しいと強請るものだからだ。
しかしそれを手に入れたのは悪魔だなんて、随分と滑稽な話だろう。
だが、他の奇人に愛ゆえに囚われてしまうよりはいいと思うのは、自分が手に入れた悪魔だからだろうか。
もし彼が涙を流しながら嫌々抱かれているのだったら、悪魔の自分も奇人に囚われるのも同じかもしれないが、彼もまた自分のことを想ってくれているのだから問題は無い。
むしろハッピーエンドと言っても過言ではない筈だ。
けれど―――
「・・・毎度鬱陶しい」
ある一箇所だけ、その奇人に囚われた証がくっきりと残っている。
それは愛ゆえにではないが、それでも囚われた真実は変わりない。
もちろん瞳に映らなくともその身体も一度は自分以外のものに汚されているけれど、それはもう自分の全てで塗り潰せるからまだ良しとして。
この白い身体に存在し、そしてこの赤い瞳に映るその焼印が気に食わない。
「嫌ならどうにかしてこれを消してくださいと毎度仰っているでしょう」
再び上から焼いてしまえば見えなくなりますよ。
セバスチャンはその焼印の箇所を手で撫でながら、何度も言った台詞をまた口にする。
その言葉がどれほど酷いものなのかは自分でも理解している。
――――これは彼の痛みだ。
普通ならばそれを包み込むように撫でて、口付けて、こんな焼印大したものではない。
そう口にしてあげるべきなのだろう。
だが悪魔の自分はそれが出来ない。嘘をつくなと命令されているから、というのは言い訳だけれど。
その焼印にセバスチャンも撫でるし、口付ける。
だが開いた口から零れ落ちるのは「消してしまおう」という言葉。
撫でる理由も口付ける理由も、彼を慰めるためではなく、安心させるためでもなく、こうすればその焼印が消えるような・・・この焼印をつけた真実すら自分ものに出来るような、そんな気がするからだ。
ようするに。
シエル・ファントムハイヴ全てを自分のものにしないと気がすまない。
だからこの焼印は“邪魔”なのだ。
「本当によく続くな」
そのことを口にしたわけではないが、シエルもそのことは理解していた。
だからなのか、それとも他に理由があるからなのか分からないが、セバスチャンが「消せ」という台詞を口にすると、どこか面白そうに笑う。
愉快だというわけではなさそうだが、むしろどこか安心しているような・・・――――
「そろそろ諦めたらどうだ」
「諦めるわけがないでしょう。永遠に言い続けますよ」
「じゃぁお前は永遠にその焼印に囚われているわけだ」
「・・・貴方に囚われていると仰ってください」
彼の言葉に心底嫌な気持ちを隠すことなく表情を歪めれば、別に変わらないだろう?とおどけるように肩を揺らした。
「僕はこれを消すつもりはない」
「・・・この復讐の証こそがシエル・ファントムハイヴの存在だから、ですか?」
「そういうことだ」
「もうその証も消していい頃だと思うのですが」
「残念。それを決めるのはお前じゃない」
まるで悪魔が人間をたぶらかすように顔を近づけてそう囁いてみるが、シエルはそんなもの物ともせず逆に焼印を撫でている手を取って指先を軽く噛んだ。
その姿はまるで猫がじゃれているかのようで、先ほどまで激しく抱き合っていたというのに、またセバスチャンの内なる獣が頭をもたげようとしている・・・――――きっとそれが彼の狙いだろう。この話をうやむやにしてしまおうと。
それに乗るのも決して悪い誘いではないが、悪魔として、恋人として、それはなんだか面白くない。
セバスチャンは、そうですか、と淡々と言い放ち、噛まれている指をそのままにシエルを抱きしめる。
そして彼の身体を反転させて、背中から抱きしめるような形にし、そして腕を伸ばして顔を下げていく。
「ンっ・・・!?」
ビクリと揺れるシエルの身体。
いきなり焼印を舐められるとは思っていなかったのだろう。
反射的に彼は口から指を抜いて逃げようとするが、それは許さず、むしろ口に含ませる指を増やし、そしてもう片方の腕で彼の腰を押さえる。
身長が伸びたといっても、自分と比べたらまだまだ小さい方。
セバスチャンの身体全部で背中から抱きしめてしまえば、彼の身体はすっぽりと包まれる状態となってしまった。
「うぅ~~~っ、んんン!!」
「駄目ですよ。もう少し」
言葉にせずとも聞こえた声にそう返し、セバスチャンは焼印にベロリと舌を這わせる。
ときにその焼印の模様にそって舌でなぞり、その度にシエルの身体はビクリと震えた。
「気持ちいいですか?」
「っ・・・・!!」
そう囁いてみれば、シエルは指を強く噛み、首を横に振る。
血が出るほど強く噛まれているわけではないが、きっと痣にはなっているだろう。
悪魔の自分だとそれがすぐに消えてしまうのが勿体無い。
「本当は私がここを噛み千切ってもいいんですけどね」
チュっと吸い付き、舌を押し付ける。
唾液で濡れたそこはテラテラと輝き、きっと彼は息が掛かるたびにひんやりした感触に襲われていることだろう。
セバスチャンは身体を抱きしめていた腕でその唾液を伸ばすかのように指で円を描き、そして顔をシエルの耳元まで戻し、そして。
「この焼印を刻まれた時に痛みを得たと思うので、私はそれを塗り潰すほどの――――」
快楽を・・・――――
彼方なる火をつけて
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【2011/11/29 19:21 】
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