Little Silent Secret
PCサイト「Silent Secret」の携帯用サイトです。
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2025.06
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月猫
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SilentSicret(PC)
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非公開
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妄想←
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のんびり気ままでマイペース。
どうしようもない腐女子です。
こんな仔ですが、是非仲良く
してやってください。
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【2025/05/10 18:49 】
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最終日/綺麗事なんて、クソ喰らえ。
一周年オマケ。
(セバス視点)
感情と言うものは、どうやったらコントロール出来るのだろうか。
進むことも、戻ることも出来ずに、崩れそうな舞台の上で立ち続ける悪魔なんて酷く滑稽だ。
「今日は仕事をお休みして、お出かけしましょう」
独占したいと思ったって。
「そんなにそのソフトクリームが美味しかったですか?私が作ったものよりも?」
嫉妬したって。
結局は、
「変なところで機嫌を悪くするな。僕の“執事”だろうが」
ほら、今日は“デート”するんだろう?
何も言えないのだ。
素直に“好き”だとも。
守るために“嫌い”だとも。
それでも貴方は、
“アイシテル”と、
手を伸ばしていた。
「はい」
だからその手を取って、歩き出す。
その手を自分から叩き落とすことなんで出来ない。
ワザと彼が歩調を遅くして、隣に並ばないようにしていることに気が付いていたとしても、
それを無理やり自分の隣に並ばせるなんて、どうして私が出来ようか。
(それでもね、坊ちゃん)
振り向かないで、聞こえない言葉を投げかける。
この一週間、本当に…―――
しあわせだった。
だからこそ。
ずるくても、
弱虫でも、
たとえ傷つけてでも、
彼を
しあわせに
したいと思った。
だからこれは最後の告白。
「月が、綺麗ですね」
困らせてしまうのは分かっていた。
傷つけてしまうのだって。
でもいつかこれが、
「なんなんだ…おまえは…」
優しい思い出に変わって、
「一歩踏み込めば逃げるくせに、そうやってまた…」
貴方を蝕む復讐心を、
「ただの罰ゲームの“恋人同士”で普通ここまでしないだろう!お前だって分かっている筈だ!」
少しでも癒して、
「それなのに、どうして…お前はッ」
少しでも貴方の心を、
「僕は、僕はお前のことがッ」
温めることが出来たらいい。
でも、本当は
「このまま、」
時間が止ってしまえばよかったのに。
今この両腕で、貴方を温めたい。
魔法が、解けた。
寝室の前の扉を背に、ズルズルと沈み込む。
ゲーム終了。作られた舞台は音も立てずに崩れ落ちた。
扉の向こうからは彼の呟く声が聞こえ、そして外の方からは、先ほど崩れた舞台を作った餓鬼と己と同じ悪魔の気配。
きっとこうなることは予測していたのだろう。
あの日私に“ずるい”と言った時から。
先ほどまで触れ合っていた唇はまだ熱を持っていて、ジンジンしている。
きっと自分はこの先一生、この感触を忘れないだろう。
そして。
「アロイスッ…!!!」
扉の向こうから聞こえた、悲痛の叫びも。
「ねぇ、坊ちゃん」
どんどん遠くなっていく彼の気配に話し掛ける。
自分から彼が離れていくのを感じながら。
「私は貴方が好きです」
嫌というほどペラペラと、口が回る。
「可笑しな話ですよ。ただの餌である人間を愛してしまうだなんて、自分でも嗤ってしまいます。しかも相手はガキの年齢の男で、悪魔を道具のように扱うような人間。プライドも高くて、口を開けば嫌味ばかり。ここまで捻くれた人間を生きてきた中でも見たことがありません。にも関わらず精神が弱く、すぐに折れてしまいそうな程儚い存在で… アンバランスにもほどがありますよ。まったく、どうして私が、悪魔の私が、下等な人間ごときを、貴方のことを、好きになってしまったんでしょうかね」
どうして。
「貴方は私に好かれてしまったのでしょうかね」
きっと彼は今頃アロイスの元で泣いているのだろう。
アロイスに抱きしめられながら、胸の痛みに涙を流している。
それを想像しただけで。
「ッ………どう、してッ!!!!」
握り拳を振り上げ、ドンと床を殴る。
助けを求めたときに呼んだ名前がどうして私じゃないのか。
今泣いている彼を抱きしめているのがどうして私じゃないのか。
どうしてどうしてどうしてどうしてどうして。
どうして
私じゃ、
しあわせに
出来ないのか。
「あァぁアアアアああァああァァアアッ……!!」
(ぼっちゃん、あなたのことをあいしています)
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【2011/09/08 17:15 】
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