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【2017/03/28 09:29 】 |
Sweetな夜
Sweetシリーズ

時間の流れとは不思議なものだ。
その時の気分や場面によって、早さが違うように感じてしまう。
秒針は一定に同じ時間を刻んでいるというのに。

「あっという間だったな…」

約束の日。
今日までの時間は、シエルにとってあっという間の部類だった。
別に嫌なワケではない。もちろん不安はあるが、むしろセバスチャンと身体を重ねることはシエルにとっても少しは嬉しく感じているのだ。
だって求められるだけ、愛されているような気がするから。
それにきっと。

「セバスチャン…」

もっと愛する人のことを感じることが出来るから。


― Sweetな夜 -


今日は全てを淡々とこなした。
いつかのように逃げることもなく。
いつかのように百面相をすることもなく。
ただ夜に向けて時間を過ごしていた。
どちらかというとシエルよりもセバスチャンの方がソワソワしていたような気がする。
それほどまでに待ち望んでいたのかと思えば笑えてしまうが、シエルにとっては良くて苦笑程度だ。
正直その浮き足立ったセバスチャンの姿は不安の要素にしかならない。
それでも自分の身体を差し出すことが出来るのは、その内にある優しさを知っているからだろう。
思い出せば自分の気持ちを否定していた時が懐かしく感じてしまう。
あの頃は、こんなことになるなんて1ミリも考えていなかった。


「どうしました坊ちゃん」
「いや、ちょっと前のことを思い出してな」

バスルームでお風呂に入り、寝室へと向かう途中に声を掛けられる。
どうやらボーっとしているように見えたようだ。
クスリと笑いながら答えれば、セバスチャンも柔らかい笑みを浮かべた。

「お一人で思い出話に花を咲かせていたのですか?」
「なんだ。混ぜて欲しかったのか?」
「当たり前でしょう。是非とも一緒にお話したいです」
坊ちゃんがまだご自分の気持ちを認めていなかった時のこととか。

先ほど考えていたことを言い当てられてしまい、なんだか悔しくて軽く背中を叩いてやれば、当たりですかと笑われてしまう。
こういうところで察しがいいのは悪魔らしい。

「そういえば、僕がお前を避けてた頃にウエディングケーキを持ってきたことがあったな」
「あぁ、ありましたねぇ。あれは傑作でした」
「一緒に切ってみますかと聞かれた時は殴ってやろうかと思ったぞ」
「本気だったのに、さっさと寄越せと一言で一蹴されました」
「当たり前だろ」

穏やかに会話をする二人。
それは酷く珍しい光景だ。
普通の人から見たら、仲のいい二人にしか映らないだろうけれど、知る人が見れば違和感がある絵にしか見えないだろう。
実際二人も楽しく会話をしているが、内心汗まみれだった。
自分の鼓動が相手に伝わりそうで。
これからのことを考えたら、もう緊張してしまって。
昔のことを思い出して喋ることによって、そんな己の状況から逃げているのかもしれない。
それでもその時間は絶対に来るもので。

「…坊ちゃん」

セバスチャンは着いた寝室の扉を開けていく。
いつもならば簡単に開く扉が、まるで重たいものかのように見えるのはなぜだろうか。
開く動作が普段よりもゆっくりだからだろうか。
シエルは目に映ったベッドを見て、無意識に唾を飲み込んだ。

「嫌なら嫌で構わないんですよ」

その仕草を見逃さなかったのだろう。
セバスチャンは心配そうに声を掛けるが、シエルは首を横に振る。
そして早足で寝室へ足を踏み込み、ベッドへとドサリと腰を掛けた。
意地のように見えるソレは、恋人を苦笑させる。

「別に嫌じゃないって、先週も言っただろう」
「貴方の場合、その場しのぎで言った言葉に後が引けなくなってしまったということも有り得ますからね」
「…それはちょっと僕に対して酷いと思うぞ」

覚悟をしたシエル自身にとっては、ちょっと痛い言葉だった。
それを誤魔化すように笑えば、慌てたようにセバスチャンはシエルに近寄り抱きしめる。

「申し訳ございません。無理はさせたくなくて、つい…」
「別に。お前が僕を想ってくれての言葉だということは分かっているから」
「でも傷つけてしまった」
すみません。

セバスチャンは額に優しく口付ける。
それだけで先ほど受けた痛みがどうでもよくなってしまうなんて、自分はどこまでこの悪魔に惚れ込んでしまったのだろうか。
いや、それくらい惚れ込んでいなければ、この僕が身体を重ねようなどと考えないか。

「そんなに心配するな。嫌だったら嫌だって言うから」
「絶対ですよ?」
「あぁ。絶対だ」

言いながらシエルも額に口付けを返せば、嬉しそうな顔が瞳に映る。
そして互いに引き寄せられるかのように唇を重ね合わせた。
キスは何度もしている。それでも慣れたようには感じない。

「ん…」

いつもよりも慎重に啄ばまれ、そっと舌が這わされる。
おずおずと自ら唇を開ければスルリと内に入り込んできた。
ゆっくりと。ゆっくりと、口腔内を辿る舌。
激しさはどこにもなく、穏やかな熱が身体に広がっていく。

「はふ…」
「坊ちゃん…」

耳元で名前を囁かれただけで、背筋がゾクリとしてしまう。
セバスチャンはそんな様子にクスリと笑いながら、バスルームで着せた軽装のボタンを1つ1つ外していく。
シエルはそれを見つめることが出来なくて、ギュッと目を閉じて視界を遮断させた。
けれど。

「っ…」

視界を遮断したせいか、脱がせる際の衣擦れの音や自分の呼吸などが妙に大きく聞こえて、さらに緊張してきてしまう。
それでも目を開けている方が恥ずかしくて、どうすることも出来ない。

「お顔が真っ赤ですね」
「うるさい」
「服を脱がせているだけですよ?いつものことでしょう」
「うるさいッ!」
「おやおや」
「…ぁ……」

いつの間にか脱いだのか、自分の体温より少し低い温度の素手がシエルの脇腹を撫で上げる。
その感覚に耐えるように自分の手を目の前にいるセバスチャンの肩に置き、燕尾服を握り締めた。

「可愛らしいですね」
「ッ…あ、や」

ツツツ…と撫で上げた手は、胸の尖りに辿り着いた。
前に触れられた瞬間ストップの声を掛けたが、今日は出てこない。
代わりに逃げるように、少しだけ背を後ろに倒す。
けれどその手から逃げられるだけの距離を取ることは出来るわけがない。

「ん…ンン」

尖りを優しく撫でられる。
何ともいえない感覚。
くすぐったいような、そうじゃないような。
けれどやはりどこか逃げたくなる感覚だ。
ふと、肩に乗せていた手が自分の方に来た。
すなわちそれは、セバスチャンが身体ごと自分の方にやってきた証拠だ。
シエルは首を傾げた瞬間。

「ひゃ、や、ちょっ」

濡れた感触が突起を包み込む。
そして転がすように舌で愛撫されれば、シエルの口からは小さな声が上がり始めてしまう。

「ぁ、あ、まった、んン」
「どうしました?」

口を離して問いかけてくるセバスチャンに、シエルは目を開ける。
自分の斜め下に恋人の顔。
けれどそれが薄くぼやけているのは、きっと自分の瞳に涙が溜まっているからだろう。

「な、なんか変だから」
「気持ち悪いですか?」
「違う、そうじゃなくて」
「じゃぁ、気持ちいいのですか?」
「…きっと違うっ」
「じゃぁ、もっと気持ちよくなるように努力しましょう」
「え、セバっ」

焦っている間に抱き上げられ、いつも寝る体勢と同じように横にさせられてしまう。
そして勿論正面には覆いかぶさるようにセバスチャンの姿。
赤い瞳がシエルの瞳に映り込む。
そこには悪魔特有の意地の悪い顔などなく、甘い恋人の顔。
その甘い顔に鼓動が少し早くなる。

「そんな顔で見ないでください」
「どんなかぉンンっ!!」

どんな顔だという言葉はセバスチャンの唇で塞がれてしまう。
その間に手が下半身へ向かっていることに気がついたシエルは、胸板を叩くが止まる気配はない。

「んんんんっ」

そのままズボン越しにシエルのソレに触れる。
そしてそのまま厭らしく撫で始め、ソレは少しずつ反応し勃ち上がって来た。
反応してしまう自分が恥ずかしくて、再びギュッと目を閉じれば、大丈夫だと言うようにもう片方の手で頭を撫でられる。

「ンン…ん…ふぁ」
「坊ちゃん」

やっと唇が開放され、シエルは両腕を自分の前に出し顔を隠す。

「やぁ、見るな。は、あ…ゃ」
「大丈夫ですよ」
「や、ダメぇ」

カリカリと爪で引っかかれれば、撫でられるよりも強く感じてしまう。
ズボンにはすでにうっすらと染みができ、蜜がこぼれているのが分かった。
セバスチャンはそのズボンに手を掛け、そのまま一気に脱がし、その肌を全て曝け出してしまった。

「ちょッ!やめろ!見るな!」

シエルは顔を真っ赤にさせて勃ったソレを手で隠そうとするが、その前にその手を取られ、ベッドに縫い付けれてしまう。

「隠さないでください」
「や、だってっ!」
「可愛らしいですよ」
「可愛くない!」

相手の目線がソレに注がれていて、シエルはジタバタと暴れるが敵うわけがない。

「しかも、そんなにじっくりと見るな!」
「だって折角やっとこのようなお姿を見ることが出来たのですよ?」
「変態!」
「いくらでも」
「や、ちょ!セバスチャン?!」

セバスチャンの手が離れたかと思ったら、素早く太腿を持たれ、足を全開にさせられてしまう。
そして自分の下半身にセバスチャンの髪が擽ったいと感じた瞬間。

「や、やぁぁぁ?!」

強烈な快感に襲われた。
シエルのソレをセバスチャンが口に含んだのだ。

「ンッ、んん!や、ぁ、せ、セバス、チャン!!」

シエルは必死に止めさせようとセバスチャンの頭を押すが、うまく手にも力が入らず、指に髪を絡めただけのような状態になってしまう。
こ、こんなの…!!!
シエルは熱に浮かされて溢れる涙を零しながら、必死に快感に耐える。

先週から心構えはしていた。
セバスチャンが自分を求めてくれていたのも知っているし、自分だってセバスチャンを愛しているのだ。
自分には全くこのような経験などないし、知識も無い。
だからどんなものが自分の身に襲ってくるのか検討もつかなかったけれど、セバスチャンが相手ならば大丈夫だと思った。
それにもしも痛みを感じるものであっても、痛みには負けない自信もあったのだ。
けれど。

「あ、あ、んんッ」

こんな快感に襲われるとは思わなかった。
まずこんな快感がこの世にあるなんて知らなかった。
自分で処理をしなければいけない時とは全く違う。
処理をするときに、こんな快感なんてやってこない。
これは自分ではない相手がしているからか。
それとも相手がセバスチャンだからか。
どちらなのか分からないけれど、とにかく今は。

「や、はなせッ!セバス…あぁ」

この快感を止めて欲しかった。

「やめ、嫌だッ!セバスチャン!ふ、ふぁぁぁぁ!」

止めようと涙声で叫んだが、結局そのままシエルはイってしまった。
シエルがイったことで満足したのか、やっとセバスチャンはソレから口を離し顔を上げる。

「…坊ちゃん…?」

どこか疑問を抱いたような声で名前を呼んだのは、きっとイク前に嫌だと叫んだ声を聞いたからだろう。
シエルはやっと開放された快感に、ぐったりと力を抜き、目線だけをセバスチャンに向ける。
その瞳からは、まだ涙が零れていた。
それを見たセバスチャンは慌てて、シエルの涙を手で拭う。

「ぼ、坊ちゃん?!」
「ば、か…セバス」

頬に触れた手のぬくもりがなんだか久しぶりに感じて、シエルはそれに縋るように抱きつく。
先ほどのアレも確かに気持ち良かったけれど、今は頬を撫でる手の方が好きだ。
安堵したシエルは、余計に涙がポロポロと零れてしまう。

「どうしました?何か痛かったですか?坊ちゃん…!」

セバスチャンはオロオロしながら声を掛ける。

「痛くない。むしろ…」

気持ちよかったとは言えなくて、シエルは黙ってしまう。
しかしすぐに、馬鹿セバス、と口から文句が飛び出してきた。

「怖かった」
「え?」
「だって、急にあんなことされるなんて、思わなかった…し」
「す、すみません」
「く、口に入れるなんて汚いし…しかも飲むし」
「別に汚くないですよ。坊ちゃんのなんですから」
「はぁ?!」

言われた言葉に、シエルの涙はピタリと止まった。

「僕のだろうと、誰のだろうと同じものだろう!」
「全然違いますよ。愛しい人のものを汚いだなんて思いません」
「お前、さっきから恥ずかしいことばかり言うなッ!」

抱きついていたセバスチャンの手で、自分の顔を隠すシエル。
セバスチャンの言う言葉も恥ずかしいものだと思うけれど、恋人の手で顔を隠すシエルも十分負けていないことに本人は気がついていない。
そしてその時のセバスチャンの表情も、シエルは全く知らないのだ。

「もう…どうして貴方はそんなに可愛いんですか…」
「だから、可愛いとか言うなッ!」
「ご自分の可愛さを理解していないなんて…正直犯罪ですよ」

セバスチャンはため息をつく。
こんなに可愛い姿を見せられたら、今すぐこのまま目茶苦茶に抱いてしまいたいのに…。
誰がこの手をどかすことが出来ると言うのですか…!!
シエルに掴まれていない方の手で拳を作り、グッと我慢をしていた。

「あ、セバスチャン」
「どうしました?」
「その、だな」
「はい?」
「つ、づきは?」

シエルは少し手をずらして、覗き込むように瞳を覗かせた。

「…ッ」

セバスチャンは拳を作っていた手で、シエルのように自分の顔を隠して大きく息を吐く。
だから…貴方は私をキュン死にさせたいんですか?!
そんなどうしようもないことを考えていたのだが、シエルはセバスチャンがため息をついたと思ったのだろう。
身体をビクリと震わせて、焦ったように言葉を重ねる。

「いや、途中で止めて悪かった!そ、その、さっきは驚いてしまってだな!でも次は大丈夫だから。えっと」
「大丈夫ですよ坊ちゃん。怒っているわけじゃないですから」

セバスチャンは苦笑する。

「むしろ私の方が怖がらせてしまって、すみません」
「いや、もう別に…」
「今日はもう疲れたでしょう。続きは今度にしましょう」

このまま今日抱いてしまえばきっと理性なんて無いにも等しく、怖がらせながら抱いてしまいそうな気がして、セバスチャンは自ら今日の終わりを切り出す。
けれどシエルは、えっ、と不満そうな声を上げた。

「別に僕は!」
「少しずつでいいんです。別に続きは明日にしても、坊ちゃんは逃げないでしょう?」

わざと怒らせるようなことを言って、終了を促すがシエルの表情は不安を宿したまま。
ついには顔を隠していたセバスチャンの手をどけて、上半身を起き上がらせてしまう。

「だってセバスチャン」
「?」
「その、ソレ」
「・・・」

ソレと言うシエルの視線を辿れば、自分のソレに辿り着く。
もちろんソレとはセバスチャンの反応しているソレのことで。
どうやらセバスチャンがイっていないことを心配してくれているらしい。
しかし、こうも坊ちゃんに視線を注がれると恥ずかしいものがありますね。
今になってやっとシエルが恥ずかしがる気持ちが分かった。

「後で処理しますよ」
「僕じゃ、相手にならなかったか…?」
「何言ってるんですか!もしそうなら、こんな反応はしないでしょう!」

些細なことでも不安を抱いてしまう恋人に、焦りながら誤解を解く。

「ただ、その…。可愛い坊ちゃんの姿で、理性が保てそうにないのですよ。だから落ち着いた後日にしたいのです」
「…そ、そうか」

セバスチャンは己の格好悪い告白に。
シエルは恋人の嬉し恥ずかしい告白に。
お互い顔を赤く染めて苦笑する。

「ん…?僕を抱かなければいいんだな?」
「え?」

ふと、何かを考え付いた様子のシエル。

「なら、僕がさっきお前がやってくれたみたいにしたらいいんじゃないのか?」
「…え」
「その、お前が嫌じゃなかったら…く、口で」
「いや、あの坊ちゃん…」

いきなりの申し出に、セバスチャンは両手を前に出して制止させる。
まさかまだ抱いてもいない恋人相手に、口でさせるわけにはいかない。
いや、抱いたとしてもシエルに口でやらせるのは、なんだかいただけないのだ。
それでも、本音ではして欲しかったりするのだが…。

「後で自分で処理できますから」
「僕じゃ駄目か?」
「いや、そうではなくてですね…」

こんな攻防戦が続けば、絶対に自分が負けてしまう。
欲求は己に素直なものだ。
長引かせることは出来ない。

「き、汚いですから」
「さっき恋人のは汚くないって、お前が言っただろう」
「いや、ですが」
「…やっぱり僕じゃ役不足か」
「だからそんなことありませんって!!」

どうしたらこの気持ちが分かって貰えるのかと、セバスチャンは頭を抱えてしまう。
ここは素直にしてもらったらいいのだろうか。
いや、絶対に自分のモノでシエルの口を汚すことはしたくない。
ならば。

「では、坊ちゃん。手をお借りしてもいいですか?」
「手?」
「はい」

首を傾げるシエルにセバスチャンは頷く。

「その、口ではなく手で…お願いしようかと…」
「分かった」

躊躇いながら言ったにも関わらずシエルは簡単に承諾し、迷い無くセバスチャンのソレに手を伸ばす。
あまりにも躊躇がないので、セバスチャンは慌てて、その手を掴んだ。

「…何だ」
「…坊ちゃんがやってくださるのですか?」
「僕以外誰がいるんだ」
「どうやるか分かります?」
「…何か方法があるのか?」

自分のを処理するやり方でも大丈夫ですとは言わず、ニッコリと微笑んでYesと答えているように勘違いさせる。別にシエルの仕方を疑っているわけではないのだが、任せっぱなしにするのには少々不安が残るのだ。

「坊ちゃんはただ私に手を預けてください」
「それだけでいいのか?」
「あと出来れば目を閉じててくださると嬉しいですが…」
「僕のはあんなに直視していたのにか?」

ジロリと睨まれて苦笑する。

「では、開けていられないようにしましょうか?」
「え?セバス…んン!」

セバスチャンはシエルに噛み付くように口付ける。
最初に口付けた時の穏やかさなど感じさせず、欲望のままに荒々しく。
シエルはセバスチャンの作戦通り、目を閉じて必死に口付けに応えている。
その間に自分のズボンを緩め、その中に自分の手で掴んだシエルの手を入れた。

「ッ…」

自分の熱くなったソレに触れさせた瞬間、シエルの手と身体がピクリと反応した。
そのまま、そろりとシエルの指はソレを撫で、形を確かめるように動く。
怖々とした触り方に余計煽られる。
セバスチャンはシエルにソレを握らせ、その上から自分の手を重ね、上下に動かしていく。
ズボンの中では空間が狭くて上手く動かせられないが、シエルが…愛しい恋人が自分のモノに触れているというだけで、上手く動かせなくとも十分だった。

「…ッ」
「…ん」
「!?」

気持ちよさに息を詰めると、そっとシエルの瞳が開いた。
口付けはまだ解いていないのに、だ。
しかし自分を見つめていると知ったところで、もう止めることは出来ない。
そのままセバスチャンはシエルと見つめ合ったまま、ズボンの中で精を放った。
多少気持ち悪くとも、ベッドの上で放ってしまうよりもマシだ。

「…ふ、はぁ…」
「ッ…まさか目を開けるとは思いませんでしたよ」

口付けを解き、自分の脱いで置いておいた手袋をベッドの脇から拾ってそれでシエルの手を拭きながら言うと、
クスリと笑い、意地の悪い顔をされる。

「僕ばっかり見られているのも癪だったしな」
「でも私はイッた時の顔は見てませんよ」
「それ以外は沢山見ただろうッ!」

これでおあいこだ、と恥ずかしそうに視線を逸らした。
シエルらしいそれに苦笑し、頭を撫でれば、シエルは頬を染めたままチラリとセバスチャンを上目遣いで見る。

「どうしました?」
「…気持ちよかったか?」
「えぇ。凄く気持ちよかったですよ」
「よかった」

セバスチャンの答えに安心したのか、シエルは酷く嬉しそうな顔をしながら、頭を撫でている手に再びじゃれ始める。
それはまるで猫のようだ。
もう可愛らしくて仕方が無い。
本当ならばもうシエルをシーツに入らせて寝かしつけ、着替えに行きたいのだが、やはり自分の手で遊ぶことを中断させることなど出来なくて…。

あぁ、坊ちゃん…。

きっとシエルは理性が保てないと言ったことを忘れているだろう。
それかその意味を理解していないだろう。
また先ほどと同じようにもう片方の手で拳をつくり、必死に耐えるセバスチャン。
そして。

また自分のソレに気付くことがないように、必死に祈っていた。




END

 

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【2011/03/24 17:45 】 | Series | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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