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【2017/10/23 00:27 】 |
隣には私が
07 エンゼルランプ/貴方を守りたい




「坊ちゃん、お目覚めの時間ですよ?」

セバスチャンは、部屋を暗くしていたカーテンを一気に開ける。
するとまだ白い朝の光が部屋の中を照らし、明るくなる。
シエルは眩しかったようで、んん~、と声を漏らしながら、布団の中に顔を隠してしまう。

「全く。布団から出るのではなく、逆にもぐってしまってどうします」

セバスチャンはため息を付きながらシエルへと近づき、布団をめくりそっと顔を覗きこむ。
起きた時には見られない、あどけない表情。
まさに13歳らしい顔だ。


上質な絹のような白い肌。
サラサラと流れる美しい髪。
噛み付きたくなるような細い首。


「坊ちゃん」

セバスチャンは無意識に手が伸びる。
優しく頬に触れ、顔にかかる髪をそっと避ける。

「ん」

シエルはくすぐったかったのか、ふわりと口元が緩む。
そんな様子にセバスチャンは目を細める。


こんなに美しい人間を見たことがない。
こんなに美しい魂を見たことがない。

こんなに悲惨な人生の子供を見たことがない。


「ねぇ、坊ちゃん」

静かに話しかける。
しかしそれは、話しかけるというより独り言のように感じる。

「私は、ここにいますよ」
ずっと、傍におります。


まだ瞳を開けないシエルを
セバスチャンは、力強く抱きしめた。




― 隣には私が ―

私は貴方を守りたい。



END

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【2011/03/24 18:11 】 | Title | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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